特定病原体であるクリプトスポリジウム原虫の完全な生活環を単層培養した腸管organoid上でin vitroで構築し、さらにCRISPRで遺伝子操作も可能にしたという論文。
原虫業界のことは良く分かりませんが、面白いのが単層培養で、transwellにfeeder細胞としてNIH3T3を敷き詰めたところにオルガノイドを撒き、さらに空気に晒す（ALI）ことで原虫の培養に成功したという（このALI自体は2015年のnatureに既出）。
なんでこれでうまくいくかを探ったら、ALIにすると種々の機能的な上皮への分化が促進されていることが分かったが、原虫との関係は不明。
Wilke, G. et al. A Stem-Cell-Derived Platform Enables Complete Cryptosporidium Development In Vitro and Genetic Tractability. Cell Host Microbe (2019). doi:10.1016/j.chom.2019.05.007
https://www.cell.com/cell-host-microbe/fulltext/S1931-3128(19)30252-5
