マラリア原虫は宿主である蚊のメスが血を吸って卵を作り始める(哺乳類に感染できるようになる)とステロイドホルモンを感知し、蚊の脂質を利用して増殖を始めるが、それは蚊の卵形成に対しては競合的ではない。普段は増殖しないで大人しくしており、マラリアはなるべく宿主(蚊)の迷惑にならないように進化してきたご様子。ヒトには迷惑。
Werling, K. et al. Steroid Hormone Function Controls Non-competitive Plasmodium Development in Anopheles. Cell 177, 315–325.e14 (2019).